
「チラシや会社案内を作りたいけれど、何を載せればいいんだろう?」
そんな時まず思いつくのは、自社の商品やサービス、実績、会社の特徴などではないでしょうか。
もちろん、どれも大切な情報です。
でも、会社が伝えたいことと、相手が知りたいことは、必ずしも同じではありません。
前回の記事では、デザインを商売に活かす2つの視点として「相手が知りたいことが伝わっている?」と「会社らしく揃っている?」をご紹介しました。
→ 【第1回】小さな会社にデザインは必要?
では、「相手が知りたいこと」って、どうやって考えればいいのでしょうか。
今回は、チラシや会社案内を例に、何を伝えればいいのかを考える方法をご紹介します。
「言いたいこと」と「相手が知りたいこと」は同じ?

たとえば、会社案内を作るとします。
- 創業○年
- こんな技術があります
- こんな実績があります
など、伝えたいことがいろいろ出てくると思います。
でも、その会社案内を見る人が最初に知りたいのは、
「それで、自分にどんなメリットがあるの?」ということかもしれません。
[ 相手が知りたいこと ]
- この会社は、何をしてくれる会社なんだろう?
- 自分たちの困りごとを、解決してくれる会社なのかな?
- 初めて依頼するけど、安心してお願いできる会社なのかな?
このように、会社が伝えたいことと、相手が知りたいことは、必ずしも同じではありません。
何を載せるかを考えるときは「私たちは何を伝えたい?」だけでなく、「相手は何を知りたい?」という視点から考えてみることが大切です。
「何を載せる?」の前に、3つのことを考える
では、「相手が知りたいこと」を考えるには、どうすればいいのでしょうか。
いきなり「何を載せよう?」と考えるのではなく、まずは次の3つを考えてみてください。
- 何のために作る?
- 誰に見てもらう?
- その人は何を一番知りたい?
順番に見ていきます。
① 何のために作る?

まず考えたいのは、何のために作るのかです。
「チラシを作る」「会社案内を作る」こと自体が目的ではありません。
その先には、以下のような何か目的があるはずです。
- 初めて会った人に、どんな会社なのか知ってもらいたい
- 新しいサービスを知ってもらいたい
- お店に来てもらいたい
- 問い合わせにつなげたい
迷ったら、次のように考えてみてください。
[ ポイント ]
- これを見た人に、どうしてほしい?
ここが決まると、何を伝えるべきかも考えやすくなります。
② 誰に見てもらう?

次に考えるのは、誰に見てもらいたいのかです。
「できるだけ多くの人に」ではなく、もう少し具体的に考えてみます。
- 初めて会社を知る人
- すでに自社を知っている人
- 商品を比較している人
- 何かに困って、解決方法を探している人
同じ商品やサービスでも、相手が変われば知りたいことも変わります。
[ ポイント ]
- これを見るのは、どんな人が多い?
誰が見るのかを、一度はっきりさせておきます。
③ その人は何を知りたい?

そして、一番大切なのがここです。
会社が言いたいことをいったん横に置いて、次のように考えてみてください。
[ ポイント ]
- その人がこれを見たとき、まず何を知りたいだろう?
相手の立場で考えてみると、例えば次のような疑問が浮かぶかもしれません。
- 自分にも関係がある?
- どんな悩みを解決してくれる?
- 他と何が違う?
- いくらかかる?
- 安心して頼める?
- どうやって申し込む?
ここまで考えると「載せたい情報」の中にも、大きく伝えたほうがいい情報や、詳しく知りたい人が読めればいい情報という違いが見えてきます。
まとめ|「何を載せるか」より、「何を一番伝えるか」
チラシや会社案内を作ろうとすると、つい「あれも載せたい、これも載せたい」と考えてしまいます。
でも、その前に考えたいのが以下の3つです。
- 何のために作る?
- 誰に見てもらう?
- その人は何を知りたい?
この3つが整理できると、ただ「何を載せるか」ではなく、誰に何を伝えるべきかが見えてきます。
そして、その中で「何を一番伝えるか」を決める。
では、相手が知りたいことがいくつもある場合、何を一番に伝えればいいのでしょうか?
次回は、たくさんある情報に優先順位をつけて、わかりやすく伝えるための考え方をご紹介します。
→ 【第3回】伝えたいことが多すぎる!何を一番にする?
